ンボブ

log [ コラム ] — s_o @ 01. 3月, 2004

ハンドパワーみたく
手のひらをオかしな形に組み合わせたドイツ人が、
電車の中で話しかけてきた。

「Entschuldigen Sie , bitte. (あのさ) 」

ん?なに?

「Sind Sie Japanisch??」
(きみら 日本人??)

うん。

「Wissen Sie ein Insekt ? wie so…. nur in JAPAN .」
(虫しらん? こんくらいの、、、、 
 日本にしか おれへんやつ。)

虫て。

「Es heisst “BUSHI-DO”」
(ブシド いうやつやねんけど)

ブシド?? なにそれ、しらん。
カズさん、しってます?
ですよね、そんなん知りませんよね。

「Echt!? (うそっ)」
【おまえらホンマ日本人?
モグリちゃうのん?ていう顔】

それから彼は突然、
なんかジェスチャーまじえた白熱の演技で説明を始めた。
めんドくさいので、以下 ドイツ人 大阪弁表記。
「ここにこう、(と下腹部を指さす)
 人の体に 巣くうやつやん。
 知っと-やろ?」

!!人の体て。寄生虫なん?

「そうそう、昔からいるらしやん、日本には。
 こう、人の腹の中でスんごい暴れる。
 昔の日本人、そいつが暴れ出して耐えきれなくなって
 だから”ハラキリとかやったんだろ?
 ミシマとか、、、。」

、、、、、。
ブシドて、、。それ、、もしかして武士道?
それさ、虫やなくて、日本人のスピリットのことやで。
「!!! ん?? いや、おれ友達に聞いとるんや!?」
それきっと、メタファーや。 喩え。

「メ?? メタファ?? 
 なんやチョウまってくれ、手に書いとくわ、
 もっかい言って!
 なんか今日、誰かオレにおんなじ事 言うとったぞ!?
 メ、、タ、、フ、、ァ、、、。で、どういう意味?」

たとえ。 わかりよく日本人の心を 説明したんちゃうかな。

「がっ!
 わしもう降りなあかんやん電車。
 DANKE !!! (おおきにノ)
メ、、、、タ、、、、フ、、ァ と。」

、、、、、。
ほんとうに 友達は、「虫」って言ったんだろうか。
虫好きがこうじて虫を名乗った手塚治虫になぞるには、
彼はあまりにも アワてんぼうなので、
代わりに日本と虫をこよなく愛す彼には
ボブ(虫) で。

ボブ、おれらも、虫、飼ってるデ、腹の中に。
だいぶんウスまってるけど。
水やりすぎて、ふやけて へにゃへにゃ やけど。
でもまだ たぶん、生きてる。
たぶん。

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