ブルオ

log [ コラム ] — s_o @ 02. March, 2004

ドイツの冬は
幾重にも折り重なった夜みたいに分厚い雲が空を覆っていて、
病む人々が多発する。
で、医者は日焼けサロンの処方箋を出す。
日サロでええんや。人間の体て、コンフォータブル。
島尾敏雄いうところの「うそさむい」ではなくて、
ドイツのは、なんていうか。
「ほんとさむい」。 そのままや。
脳みその裏側(眼球の奥あたり)にチっちゃいおっさんが
住んでいて、
「さむい?さむい?」とウカがい語りかけてくるのに、
「うん」「うんさむい」と
いちいち返事をしなきゃならない種類の寒さ。
ちっちゃいおっさんは、いっつも投げっぱなしで
こっちの答えなんか、とくに興味もないのだ。
街は今日もあたたかく肥えている。
こっちの答えなんか、とくに興味もない。
質問にも、あんまり意味はない。

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