綿毛みたいなのが、街中を飛び交っている。 井上靖 『白ばんば』バリ。 ドイツではコレ、「夏の雪」っていうらしい。 窓あけてると、気づいたら部屋ん中が ウソくさい天国みたくなる。 綿毛が宙にタユタッていると、時間の流れが歪む。 うでを突き出しつかもうとすると、ひょるりと風にまう。 ひょるりと時間が 嘲笑う。 不意に苛立ち 最初の雨粒をうけた水面みたく イロない影、揺蕩った。