ブフタ

log [ コラム ] — s_o @ 26. June, 2004

『ケ・セラッッッッッセラ〜〜〜〜』
隣のおっさんの爆音ヘキが、また突然発症。
分厚い壁の存在を疑うくらい、お腹にくる低音。
1小節に4度打つ固い衝撃が、花火みたいに夏の到来を祝う。
てか、年中や。おっさん。
24小節に1回くらい、もう一つ隣に住む男が壁を蹴る。
フロアは、男達の無言の衝突を繰り返しながら、怒濤の人間関係セッション。
煙草買いに行くついでに文句言おうとドアに手をかけて、ふと
「なんか、やなことあったんかな」と
日曜日にはいっつも、サッカーで泥まみれになって帰ってくるおっさんの姿を思い浮かべた。
ビートに合わせて つまさき打ち、クツにかかとを入れる。
昼が長くなり、開け放った窓から吹き込む風にはすっかり色がなくなった。

『うっッっっっひょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』
唐突にとどろく、おっさんのおたけび。
はかばかしくばかばかしい気分になって、
文句も言わずに煙草を買いに行ったら、財布を忘れた。
外出を決心したカロリーが勿体無いので、ライン川まで散歩。
ドンッッ
お腹にくる低音。
どこかで本物の花火があがった。
なにかが本物のふりをして、静かに爆発したのかもしれなかった。
したたかな低音に、したうち。
どこかとおくの方で、酔っ払いがウタをうたっていた。
すごくいいうただった。

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