alight on lies

log [ コラム ] — s_o @ 19. 2月, 2006

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握力ない子がしぼった雑巾みたいな白鳥の死体を
仰々しいマスクを被ったおっさんがかざす。

殆どのドイツ新聞の表紙を飾った 感傷のない写真。

電車に乗ってるとき、座席に
ステファニー(仮名・金髪)のヌードが前面に押し出された格好で新聞が捨てられてたので
迷いなく手に取ると、ステファニーの豊満な裸体の上で静かに目を射る白鳥の死体。

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家の近くの中央公園を散歩してるときに、
芝刈り機と、歩道整備のトラクター2機いっぺんに戦っている白鳥がいた。

白鳥は勝った。

普段おさめてるのでわかりづらいけど、
ひろげると無駄にでかいその翼を天にあおぐようにひろげ
2台に水かきで蹴りをいれていた。

蹴り。

そんなんできるんですか。

おっさんらは運転席を降り、煙草に火をつけ苦笑いした。
子供が口をあけてその様子を眺めていた。

2人の運転手は、市に電話して『今日、無理っすわ』的なことを投げやりに説明し、
芝刈り機もトラクターも、
じつは家まわりを掃除してもらい損ねている、プラウドな白鳥を残していなくなった。

白鳥は、昂った気持ちをどう収束させてええんかよぅわからんかったので、
なんもないのに大きく羽根をひろげ、いきりたっていた。

グダグダだった。

子供が口をあけてその様子を見ていた。

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東南アジアで頭部をサッカーボールにされたニワトリの平たい怨念が叶ったのか叶わなかったのか、
彼らは東南アジアのみならぬヒト科をビビらせた。

唐突に流れ弾にあたった『所有』についてちょっと腹にイチモツのあった白鳥は
ある日突然『ここは自分んちです。これは私のです。』て言えなくなった。

あいかわらず蹴りに代わる脅威をヒト科に与えてはいるものの。
 
 
– それは最初からこの地球(ホシ)にあったのです。
近づきすぎて見えるようになっただけだ。

どこかの生物学者が、動物由来の新たな感染病について語った。
 
 
必死で口説き、ようやくたどり着いたお姉ちゃんのパンツが
もっそいファンシー&ファンキーで

”なし!今までのんナシ!”

と言ってるかのごとき、ヒト科のアナーキープレイボーイぶり。

ヒト科。

目の前ほんの少しのとこから牛も豚もトリも在り方も排除して
生態系の本質から村八分を喰らいギミのオノレに目隠し。

 

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