セレブレーション

梅の枝を持った背の低いおばさんに
『いい天気ね。春、近いわよ junge mann(お若いの)。』
ポン、と肩を叩かれた。
どこがやねんめっさ曇ってるしごっつ寒いがな今何度や思てんねん思いっきり零下やんけ電車けーへんしマフラー忘れたし手袋かて今日つけてへんしいや待てよそもそも手袋なんて持ってへんやんけええわ見てみい現にあんたが持ってる梅の枝めっさつぼみやんけひとつも咲いてへんがなしかもあんたなんでウメの枝持ち歩いてんねんおまえはニホンジンか否ニホンジン梅の枝持ち歩かへんな
「でも、すごく寒いですよ。太陽出てないし。」
おばさんはこちらを見て、ニヤと笑う。
『来るわよ、春が。』
そうか
忘れないように持ち歩けばいいのか。



