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SNSサイトで昔の知人を見つけてメッセージ。
今なにしてんやろって誰かのこと考えたり考えられたり。
欠落皆無な完全理解なんて存在したら、きっとめちゃめちゃ孤独になってもたりするんやろけど
誰かがどっかおったりそれが孤独に干戈交える日常やったりすると、不意に頭蓋に響いたりします。
フカミさんおおきにー。
ビビビ。

SNSサイトで昔の知人を見つけてメッセージ。
今なにしてんやろって誰かのこと考えたり考えられたり。
欠落皆無な完全理解なんて存在したら、きっとめちゃめちゃ孤独になってもたりするんやろけど
誰かがどっかおったりそれが孤独に干戈交える日常やったりすると、不意に頭蓋に響いたりします。
フカミさんおおきにー。
ビビビ。

ある日 小鳥が音痴だった。
“黒人みんなラップとダンスが上手い”
コトバが沁み込んだ脳みそはいちいち慌てる。
あまりにも音はずすので、maraにもらったトリ笛でリズムをとってやってみる。
そしたら突然ダニーハザウェイばりのウッとりラインで絡んできた。
ぅぉ
特徴なんて、自分のいる世界ではちっとも役に立たない。
音痴な鳥がモテるために鳴くオス鳥なんていない。
だからきっとこの音痴な小鳥はモテない。
あいかわらず調子良くからんでくる調子っぱずれた鳥の非凡なさえずりに聞き惚れながら
『見渡す』ことについて考えた。
この鬱陶しいくらい狭い視界のソトで生きてく、意味も謂れもない。
置きっぱで笑うことに咎がないように。
:::

朝の日差しのなか、平野で渡り鳥がタムロした。
首の長い集団だったので、逆光によるシルエットは耳ながいうさぎの群れが如く。
ほんまに寂し死をする動物は群れるんや。(だからうさぎちゃうて。)
ここのとこ急に寒くなったから、渡る段取りとか練ってるんだろうか。
頭数いるからスケジュール調整とかめんどそうだ。
『アサッテくらい子供産まれんだよね』
『なぁあのルートやめねえ?いっつも撃たれてんじゃん。で超死んでんの。ぜってぇ馬鹿だと思われてるようちら。』
『 鎖骨いたい 来週がいい 』
『ヒナどっか落としてん。知らん?』
『おれ今年、先頭ヤだ。』
『おれもシンガリやだ。みんなはえーよ。おまえあれだよ。信号とか無視すんなよ。』
リーダーやりたくない。
静かに地平線をつつく渡り鳥たちを眺めて
『ここやないどっか』なんてないことを知る彼らに嫉妬。

横切るシロネコ
口んとこ・しっぽの先んとこだけが黒かった。
なんだかそれはやけにグロテスクな気がして、ぼんやり眺めた。
ネコを含む光景にまとわりつく、イビツで違和感の溢れた匂いを
さしてそれとも感じさせなかったのは
シロネコの注意深く、でも落ち着いた所作。
緑のなか、目の前を大きく斜めに歩いていく様はとても寛容で、
世界に全く関与していない風な ネコのありふれた佇まいが妙に居心地悪かったので
「なあ。」と話しかけてみた。
ネコは興味なさそうにこちらに一瞥くれたあと、
カトちゃんみたいに二度見した。
気づいてなかったのかよ。
ネコの口許の黒が、緑の上におちる。
なんかくわえていたから黒かったのだった。
それは別に、驚いたから落としたわけでも、
見つかって何かを諦めたから落としたわけでもなさそうだった。
ネコはじっとこっちを見た。
暫くこちらを窺ったあと、色なく視線を戻す。
なにかを思い出したわけでもないのに、午後の作意のない景色が
ネコが歩き始めることのそれらしい理由になった。
だからネコはそのグロテスクさだけ 鷹揚な太陽の下に残していった。
ネコの口とシッポについていたのは、強くてだらしのない血だった。
ぽとりと落としたそこには、頸のないネズミの屍体が杜撰に横たわる。
誰もいないエレベーターにすかされた屁みたいに空々しい殺意とシカバネ。
散漫でありふれた重要な存在の数々に対し
払うべきは敬意や諦観じみた結論やない。
煙草を捨ててもう一回、深く空気を吸い込む。
据えた匂いのする緑の風は ゆっくりとカラダの礎になって構成。
生き返らない全てによって無駄に救われる。
「ネズミを獲るネコ」がまだおとぎ話だった頃、
世界は狂気じみた悲しみと失意で溢れかえってた気がする。
黒い固まりをよく見ると、それはファニーでキュートな焦げ茶色で
そういったコトでやっとこさ始まった。

贈り物しました。
日本にいる小説家の友人から連絡があって、
3日もせずに荷物が届いた。
終日家にいないので、夜中に電話して再配送の手配。
明日の17時から22時に配送するぜ。とのこと。
夜中なのにニンゲンが電話の前にいるなんて。
ドイツ人、やればできるがな。
時間帯漠然としすぎやけど。なんだその5時間。
仕事をアレンジし、スタジオ作業も鬼のように中途半端に終わらせて
16時40分に帰宅。
ポストに紙。
『届けたけどよ。おめえいねえよ。 DHLドライバーより 14時半。』
いねえよ14時半。
だから。
再配送センターに電話で怒鳴る。
ドイツ語しか話せない担当者だったので電話を廻され、
ファンシーなメロディーとテンション低い宣伝アナウンスの保留音で熱い頭がグダグダに冷却される。
もう一回はじめからテンション上げ直して怒鳴る。
力の入り具合、もっそ不自然。
『すまん。運転手のエラーだ。』
「エラーて!そっちのミスかい!じゃもっかい再配送してくれよ!今すぐ!絶対今日中!」
『いや無理。もうドライバーうち帰ってるよ。』
ぅわ、、、絶対天気いいからだ、、、。
頭ん中に早く仕事終わって嬉しさ心頭、太陽の下ジョッキで乾杯するハゲマッチョが浮かんで、再び燃え上がる。
「んだとくっそぅ。んじゃ今から取りいくわっ。住所どこやい!」
住所聞いて、取りにいく手続きをしたあと、地図見たらもっそ遠い。
もっかい電話。
「無理!やっぱ明日持ってこいこのやろう!ふざけんな!」
だんだんどっちが悪いのかわからなくなってきた。
晴れた日に、あちこちで起きるエラー。
全然暑くなかったくせに、ここにきて唐突に自分は夏でした。て告げる
言い訳みたいな夏の余韻。
26-28 Aug 2005 :::

::: ベルギー・Warneton
こないだCIMAYでも会った映像プロダクションのディレクターが目を丸くして話しかけてくる。
『こないだサウ゛トレ見たぜ!おまえめっさシリアスに演奏しとるやんけ!ゲラゲラ』
“普段アホづら”を遠慮なく言い渡された紺碧の空の下のアホづら。

::: フランス・Lille
スペイン雑誌のカメラマン・ヴィンセントが『ちょっとそれ貸してみ』ゆうて撮ったオペラハウス前の教会。
シャイな外人、ゆうのは一緒にいてとても安心する。
外人はおまえだ。
それは言い訳のように跡づけられた戦後コンプレックスの
据えた匂いのするひっくり返りだったり。
ええ写真やね、言うと
おまえが撮ったのとあんま変わらん思てるやろ?おれのはここのカドんとこがこぅ、、、
とニヤッと笑う。
欧州人、ニヤッと笑うときウインクするのんがいる。
あまりにもかっちょばええので、習得しようと試みるも どうやっても桜金造に。
困ったような、てんで困ってない中途半端な笑み。
格好わるいことは、最も格好のよいことだ (桜金造 談)

他人を見透かせるヒト、ゆうのがいる。
若いや年寄りや関係なく。
正確に言えば、こちらが見透かされるような気がするヒト。
ホントに見透かしていようがいなかろうが、それは比較的どうでもよかったり。
こちらが知覚した瞬間にそれは側面であり真だった。
見透かしニンゲンに出会うと、必ず尻の居座りの悪い気持ちになる。
裸になっても入れ墨なんかしてないし、
『おまえがおまえの言葉で語れること』とか、もしかしたらこれっぽっちもない。
服を着て、雲にヒトリゴチることで
なし!ナッスィング!おまえ!ゆうて、ズバーンとデコピンされることを
無我夢中で回避の寸法。
自意識の裏返しで悪態をつき、
奥底ではできるかもという微弱でソリッドな確信を抱きつつ、
いつでも見透しニンゲンに戦いを挑む。
それはヘラヘラした価値のない痴話ゲンカ、
勝ち負けを無視したウワベの愛想だったりする。
だからといってそこで『勝ち』か『負け』でなきゃ、ここに存在してること自体疑わしいし
できれば そこで『戦っていません』って嘘つきたくない。
勝ち負けにこだわっているようじゃ甘いねおめぇ、ガキだねぇなら
甘くてすっぱいガキ上等。(鼻はほじらんでいい。鼻は。)
吹けば飛ぶ自ガは、とてつもなく幼稚で
おい、、おまえ、、、まだやってんのか、、、てジじいになっても言われちゃったり
痴呆なのに虚勢はってもたり
思い込み激しさの勢い余って寿命疑ったり打ちのめされたり。
そもそも勝ちでも負けでもいい一人戦さ。
武器の選択。不離の洗濯。不義の千択。
ニンゲンが多くなりすぎて、塹壕のチケットがもう完売。
柔道教室でちっさいのんが『今日こそはこいつを負かしたる』と
やる気満々でブンブン腕まわすテイ。
輝く目、空回る衝動。
頭を右手で押さえられながら
きみ、こどもクラスはあっち。ゆわれても
もうお弁当持って、来ちゃったのだ。

線路ぞいの長い小路に、イチゴがなってた。
お、イチゴやと モイでパクパク食う
おまえはジムシーか。
コナーンここだここ。
顔を上げてよぅ見ると、イチゴはみち沿いに果てしなく熟っていた。
夏のあいだ中ここにいれば
働かなくても食ってけるんじゃないか。
冷たい夏のド真ん中 立ち止まる。
赤いのんより黒いのんほうがンまい。

ローゼンバウムさんとこの印刷所は
古くて何に使うかわからない胡散臭くてカッちょいい機械がたくさん並んでいる。
ローゼンバウムさんが紙を裁断するときに使うのは
静かで重たいノイズののる巨大で古びたマシーン。
おっさんは肘のトコまで突っ込んで調整するので
裁断する瞬間とか とてもじゃないけど直視できない。
ドフ、と感情の匂いがまるでしない乾いた音とともに1ミリもずれず20センチ角の正方形。
ローゼンバウムさんの肘から下
当たり前のように、でも奇跡的にいつもそこにある。
印刷所のヨコには駄洒落のようにRhodes(エレピ)の店があって、
そこで弾かせてもらうSuitcaseの音色は 正しくて情けない全てを支持する寛容さで静かに響く。
Rhodesとトロンボーンしか置いてない圧倒的に偏った品揃えのこの店
ドイツでは珍しく店員がよく話しかけてくる。
いや、狭いから仕方ないのか。
てか買わないなら帰れよ。おまえ。
目を付けていた状態のいいアンプ付きのやつが、売れてしまった。
いっつもそればっか弾いてたのでおっさんが
『あれもう売れたよ。再来週、状態いいの5台はいるよ。』
てか買わない(買えない)のにグッドアドバイス、すまんおっさん。
白と黒の板から小さなテコをいくつも咬ませて、鉄板を棒で叩く。
ニンゲンは暇つぶしの方法を見つけるのに長けている。
ダッチワイフや散弾銃や、言葉や流行色や水族館。
アンプからは、とり立てて意味も物語も与えられなかった時間の匂い。
バチバチとクぐもったビューからは泥臭くて生ぬるい、溜め息じみた振動。
お気に入りのRhodesがなくなったし、やることがないので
『ちょっとトロンボーン吹かしてよ。』言ぅたら、
もうお前帰れよ頼むから、ゆう顔された。
折り目正しい英国紳士のような惰性じみた精緻さで
今日もきっちり日は暮れる。